星野道夫 写真展
それ以来、星野さんの写真に興味を持つようになった。
いまでも、写真集やエッセイを、眠れない夜に、眺めたり読んだりするときがある。
福井市美術館で開催中の「星野道夫写真展~悠久の時を旅する~」を観てきた。
悠久の大自然の中で見たもの、感じたもの、伝えたかった事。
彼が生涯をかけて記録した写真は、どれも素敵で惹きつけられ、
その写真と文章が、没後も多くの人々から愛されている理由が分かったような気がした。
私たちが普段過ごしている世界とは、まったく違うもうひとつの世界で生きる人々や動物を、
こんなにもあたたかいまなざしで写しだすことができるなんて、すごい。
「大切なことは出発することだった」
言葉一つひとつのセンスも、非常に優れている。
写真だけでなく、エッセイもとてもやさしさにあふれていて、どれも読みやすい。
とくに、「旅をする木」はおすすめ。
福井市美術館は、エドワード・ゴーリー展以来、約4年ぶりに訪れたが、
いつも、なかなか「!」と感じる良い企画展を開催している。
2022年07月10日 00:00