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しゃちょの読書日記【ブログ更新しました】

年明け早々、「今年は新しい趣味を見つけるぞ!」と意気込んだものの、気づけば例年通り、家で本を読む日々になっている。
でも、よく考えれば読書ほどコストパフォーマンスが高くて楽しい趣味も少ない。
自分の部屋にいながら、歴史の謎を解き明かしたり、宇宙の果てを旅したり、幽霊に会ったり、雀鬼の教えに触れたり――本さえあれば、どこへだって行けるのだ。
今回は、そんな素晴らしい体験をくれた4冊を紹介する。

どれもおすすめなので、気になるものがあればぜひ手に取ってみてはいかがでしょう。
 
①『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史(中公新書)
 
磯田道史氏の本を読むと、歴史がこんなに面白かったのかと改めて気づかされる。
本書もその例外ではなく、戦国時代から幕末に至るまでの「歴史の裏側」を鮮やかに描いている。
 
たとえば、信長の遺体がどこに消えたのか、なぜ孝明天皇は若くして亡くなったのか――。
歴史の謎を追う磯田氏の考察は緻密でありながら、人間味あふれるエピソードが散りばめられていて読みやすい。
歴史を通じて描かれるのは「英雄たちの人間らしさ」であり、教科書にはないドラマがここにはある。
 
特に印象的だったのは、江戸時代の庶民の暮らしについてのエピソードだ。
当時の人々の知恵や工夫を知ると、現代の便利さに慣れてしまった自分を少し反省してしまう。
 
歴史好きはもちろん、そうでない人にもぜひ読んでほしい。
これまで「歴史は苦手」と思っていた人ほど、新たな視点が得られる一冊だ。
 
②『不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?』須藤靖(講談社ブルーバックス)
 

宇宙の話は壮大でロマンがある。
須藤靖氏の本書は、そんな宇宙の成り立ちについて、専門的でありながらも平易な語り口で解説している。
 
宇宙が現在の形で存在する確率は、限りなくゼロに近い。
須藤氏は、この奇跡を解き明かす鍵として「マルチバース理論」を提示する。
つまり、私たちがいる宇宙以外にも無数の宇宙が存在するかもしれないという考えだ。
これを知った瞬間、自分の存在が宇宙規模で奇跡的なものに思えてきて、少し感動してしまった。
 
また、「なぜ宇宙が存在するのか」という根本的な疑問にも、須藤氏は科学的に迫っている。
この問いは科学だけでなく、哲学や宗教とも関わる深いテーマだが、
本書はその一端を知るには最適な入口となるだろう。
 
宇宙に詳しくなくても大丈夫。
「なんだかスゴい世界が広がっているらしい」とワクワクしたい人におすすめしたい。
 
②『ロンドン幽霊譚傑作集』(創元推理文庫)
 
ロンドンの霧、ヴィクトリア朝の暗い路地、そして幽霊たち――。
この本には、そんな世界観が詰まっている。
ホラーというよりは、不気味さと文学的な深みが融合した幽霊譚である。
 
収められている短編は12篇。
どれも登場する幽霊たちが単なる「怖い存在」ではなく、
人間の心の深い部分を映し出しているところが魅力だ。
愛、未練、嫉妬、そして切ない思い――。
幽霊の背景にあるこれらの感情が、読後にじんわりと心に残る。
 
個人的にはE・ネスビットの作品が特に好きだ。
哀愁漂う幽霊譚で、夜に静かな部屋で読むと雰囲気が倍増する。
短編なので少しずつ読むこともできるし、一気に読んでヴィクトリア朝の世界に浸るのもおすすめである。
 
寒い夜、読書のお供にぴったりの一冊。霧深いロンドンを旅した気分になれるだろう。
 
④『流れをつかむ技術』桜井章一(インターナショナル新書)
 
「流れ」という言葉は、なんとも不思議な響きがある。
本書は雀鬼・桜井章一が語る「流れ」の本質を学べる一冊だ。
 
特に印象深かったのは、「流れは自ら動いて掴むものだ」という言葉である。
仕事や日常生活で「今はついてないな」と感じることは多いが、
桜井は「待つのではなく、最善を尽くすことで流れを変えられる」と説く。
こうした考え方は、読んでいて肩の力が抜けると同時に、自分も頑張らねばと勇気づけられる。
 
また、「思考を止めることの重要性」についても触れられている。
現代人はつい考えすぎてしまうが、桜井は「直感を信じる」ことを大切にしている。
無心になることが、時に良い結果を生むのだという。
 
桜井氏の語り口は温かく、読むだけで心が少し軽くなる。迷いや不安を抱える人にとって、心に響く言葉が多い一冊だ。
読後は、「流れを掴む」という言葉が、少し身近に感じられるだろう。
 
以上、4冊をご紹介した。どれもそれぞれに魅力があり、新しい発見を与えてくれる本ばかりだ。
これだけ楽しませてくれる本に囲まれていると、「新しい趣味を見つけるぞ!」という抱負はもう忘れても良いかもしれない。
来年の抱負は「とりあえず、今年の続きで読書を楽しむ」にしておこうと思う。
 

 
2025年01月11日 09:04
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