しゃちょの読書日記【ブログ更新しました】
私たちが「常識」と思っていることは、実は思い込みに過ぎないのかもしれない。
恐怖を感じること、歴史を信じること、そしてこの地球の上で生きていること。
普段は当たり前すぎて疑問すら抱かないこれらのテーマに、鋭くメスを入れる3冊を紹介する。
「恐怖」とは何か? 「歴史」とは本当に正しいのか? そもそも「地球」とはどんな星なのか?
どの本も、読めば 「世界の見方が変わる」 こと間違いなし。
知的好奇心を刺激する読書体験を求めるなら、この3冊は必読だ。
『恐怖を知らない人たち』アビゲイル・マーシュ著
「恐怖を知らない人間」と聞くと、あなたはどんな人物を思い浮かべるだろう?
冷酷なサイコパス? それとも、命を顧みずに他人を助ける英雄?
本書は、心理学と神経科学の視点から、「恐怖」という感情が人間の行動をどのように形作るのかを解き明かしていく。
著者のアビゲイル・マーシュは、MRIや行動実験を駆使して、極端に恐怖を感じにくい人々――
すなわち、サイコパスや、命がけで他人を救う人々の脳の構造を研究する。
驚くべき発見 は、恐怖の欠如が「悪」だけでなく「善」にもつながるということだ。
犯罪者のように無慈悲な行動を取る人もいれば、火の中に飛び込んで他人を助ける英雄もいる。
その違いは何なのか? それは脳のどこに刻み込まれているのか?
本書を読むことで、「恐怖」という感情が私たちの価値観や行動にどう影響を与えているのかを知ることができる。
あなたは恐怖を感じやすい人間か、それとも……?
『戦国時代の大誤解』鈴木眞哉著
歴史を学ぶとき、私たちは無意識のうちに「定説」を信じてしまう。
しかし、その「定説」とは、本当に事実なのか?
本書は、戦国時代の「常識」とされている話を一次資料に基づいて検証し、
後世に作られた誤解や神話を次々と暴いていく。
例えば、武田信玄率いる「騎馬軍団」。
戦国時代の馬は小さく、騎兵戦などほぼ不可能だったのに、「日本版の騎士団」のように語られている。
織田信長の「鉄砲三段撃ち」。
実際にそんな戦法が行われたという証拠はなく、後世の創作の可能性が高い。
徳川家康の「忍耐の人」というイメージ。
実は気性が荒く、短気で、何度もブチ切れていた。
歴史は、勝者が自分に都合よく語り継ぐものだ。
本書を読むと、「我々が知っている戦国時代」はいかにして作られた物語なのかが見えてくる。
「戦国時代の真実」を知りたいなら、この一冊は必読だ。
『地球の履歴書』大河内直彦著
「地球の歴史」と聞くと、なんとなく壮大すぎてピンとこない。
しかし、本書を読み進めるうちに、「地球がまるで生き物のように変化してきた」ことが見えてくる。
46億年前、この星は灼熱のマグマの塊だった。
それが冷え、大気が生まれ、海ができ、やがて生命が誕生する。
しかし、生命が安定して繁栄していた時期は、地球の歴史全体から見ればほんの一瞬に過ぎない。
地球の壮大な変動の数々
- 大陸は動き続け、かつては超大陸「パンゲア」として一つにつながっていた
- 氷河期が訪れるたびに、地球は「スノーボール・アース」と化した
- 恐竜の時代を終わらせたのは、巨大隕石の衝突だった
- そして今、人類は気候変動という「新たな大変動」の真っ只中にいる
地球の歴史を知ることは、未来を考えることにつながる。
我々人類がこの星で生きられる時間は、地球の時間スケールではほんの一瞬。
その「一瞬」に、何をするのか?
宇宙の片隅に浮かぶ小さな惑星――地球。
そのダイナミックな変遷を知ることで、今自分たちが立っている場所の意味を考えずにはいられない。