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ひよりブログ

日々のお知らせや施設の様子をこちらでお伝えしていきます。

大きくすることより、良くすること。

10月1日、デイサービスひよりは部入道町(ぶにゅうどうまち)の新しい施設へ移転しました。

10月のある朝、新しい玄関前に立ちました。

ホールも浴室も整い、図面の中で何度も見てきた場所が、目の前にあります。

広いホール、明るい浴室、安心して乗り降りできる玄関前の屋根。

これまで「あったらいいな」と思っていたものが、一つひとつ形になりました。

けれど、その場に立ったとき、私は「完成した」というより、「ここから始まるのだ」と感じました。

 

今回の新築移転について、「事業を大きくするためですか」と聞かれることがあります。

新しい施設では定員が増え、これまで以上に多くの方をお迎えできるようになりました。

必要とされる方に、きちんとサービスを届け、事業を続ける体制を整えることも大切です。

しかし、私が一番大切にしているのは、会社や施設の規模を、ただ大きくすることではありません。

 

先に規模を求めるのではなく、目の前のご利用者様に、良い仕事を一日一日積み重ねること。

大きくなったから良い施設になるのではなく、良い仕事を重ねた先に、必要な大きさが生まれる。

私は以前から、そう考えてきました。

大きな建物をつくり、たくさんのご利用者様に来ていただくだけで、「良い施設」になるわけではありません。
そこで働くスタッフが力を発揮し、良い介護を無理なく続けられる体制があって、初めて建物や規模が意味を持つのだと思います。

ご利用者様が安心して一日を過ごせること。

安全に入浴していただくこと。

体調の小さな変化を見逃さないこと。

身体機能をできる限り維持していただくこと。

そして、一日の終わりに、少しでも良い表情でご自宅へお帰りいただくこと。

私は、そうした当たり前のことを、当たり前に続けられる施設であることが何より大切だと思っています。

 

平成29年6月に知気寺町でひよりを開業してから、ここまで決して平坦な道のりではありませんでした。

それでも今日まで歩んでこられたのは、共に働いてくれている心から大切なスタッフをはじめ、ご利用者様、ご家族の皆様、ケアマネジャー様、地域の皆様など、多くの方々に支えていただいたからです。

 

新しい施設は、突然できたものではありません。

これまでの一日一日、その積み重ねの先にあります。だから私は、10月1日を「完成の日」だとは考えていません。

新しいひよりの、一日目が始まった日だと思っています。

その日、玄関を入ってこられる皆さまの声や表情で、この建物は少しずつ、ひよりになっていくのだと思います。

 

建物は新しくなりました。環境も変わりました。

できることも、さらに増えていきます。

けれど、ひよりの本質は変えません。

スタッフ一人ひとりが安心して働き続けられる環境を整え、ご利用者様に目を配り、声をかけ、小さな変化に気づき、それを職種を超えて共有する。

ご家族やケアマネジャーの皆様に、「ひよりなら安心して任せられる」と思っていただける仕事を続ける。

それこそが、ひよりの一番大切な価値だと考えます。

 

人数が増えることだけが成長ではありません。

昨日より今日、今日より明日と、少しずつ良い介護ができるようになること。

その積み重ねによって信頼が生まれ、結果として多くの方に選んでいただくこと。

それが、私の考える成長です。

 

派手なことより、目の前のご利用者様を大切にする。

規模を追うより、まず良い仕事をする。

歩みを急ぐより、信頼される施設になる。

新しい場所でも、変わらないものを大切に。

その一日一日の積み重ねの先に、ひよりがこの地域にとって、なくてはならない場所になっていく。

私は、これから始まる新しいひよりの一日一日を、皆さまと共に積み重ねていきたいと思っています。

株式会社レイシア

代表取締役 表川勝成

(ひより通信10月号エッセイより)

              

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